現役審判員が審判について考えてみた:役割編

こんにちは、メルマウです。

今回はタイトル通りのテーマで記していきたいと思います。
あぁ、長くなりそう(笑)。


野球に限らず、スポーツでは常に選手に焦点が当てられます。それはある意味当たり前のことなのだろうと思います。その競技を「やっている」人がいないことには始まりませんからね。

そしてスポーツにはルールがあります。本来は、そのルールに乗っ取って競技を行うのが当たり前だったはずです。しかしいつからか、スポーツが勝負事として扱われるようになるにつれ、試合中のあらゆる事象に対し決定権を持つ第三者が必要になってきました。それが審判の起源ではなかろうかと思います。※個人の考えであり根拠はありません。

ちなみに審判のいない競技ってゴルフしかないらしいのですが、本当でしょうか(ソースは某ドラマの今年の元日スペシャルでの特命係係長の発言)

そんな審判には、大きく分けて2つの役割があると思います。

まず1つは、当然ながら判定することですね。ルールに基づいて正しくその決定権を行使することが求められます。

そしてもう1つ、試合の秩序を保つことであると思います。
審判のこの面について目を向けてくれているスポーツマンが、世の中にどれほどいらっしゃるでしょうか。
試合を円滑に進め無事に終了させるのは、選手や観客や運営本部ではなく、まぎれもなく審判員の役割なのです。

選手や監督など競技者が快く試合を行い、観客がそれを観て楽しむことができるのは、審判員に試合におけるあらゆる決定権が与えられており、その行使を阻害するような行為が禁止され秩序が保たれているからこそであるのです。

スポーツの各試合前後では、選手や監督が審判員と握手を交わす光景が見られます。「ただの儀式」と言ってしまえばそこまでですが、あえて難しく言えば「決定権の行使の委託とお礼」であるとも言えるのではないでしょうか。

残念ながら様々な理由から握手を拒否するような競技者が時々いますが、それは「決定権の行使を委託しない」=「その試合を試合として認めない」ということになると思います。

そして審判員は、常にその行使を的確に行えるよう日頃からよく勉強し、競技者たちから信頼されその委託を受けられる、よき審判であるよう努力し続けなければなりません。

審判員たちの惜しみない努力のおかげで、世の中のスポーツはスポーツたるものとして成り立ち続けているのだと思います。


…と、思っていた通り長くなってしまいました(笑)。
ここまで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
「審判について考える」についてはいくつか視点がありますので、今後も続けていこうと思います。

今後ともよろしくお願いします=^_^=

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