現役審判員が審判について考えてみた:現状編
こんにちは、メルマウです。
昨日は約1か月ぶりにグラウンドに立つことができました!
いや~野球場の空気って最高ですね!(笑)
さて、今回は審判の現状について考えてみたいと思います。
僕自身がアマチュアの審判なので、アマチュアにおける現状です。
だいぶ前のことですが、こんな記事を拝見いたしました。
高校野球の存続脅かす「審判」という時限爆弾
(東洋経済ONLINE)
近い将来に開催危機も?高校野球審判が深刻な人手不足
(exciteニュース)
岐阜)球児支える審判 なり手不足で進む高齢化
(朝日新聞デジタル)
上記はいずれも、高校野球の審判員不足に関する記事です。
記載の通り、今若手の不足による審判の高齢化が問題になっています。
実際僕の周りも年上ばかり。70歳、いや80歳になっても現役で続けてらっしゃる方も少なくありません。
またインターネットで「審判員募集」と検索すると、多くの野球連盟・団体の記事がヒットします。まるでアルバイトの求人情報なみです。
僕が思うに、これは野球人気の上昇と映像技術の向上が大きく関係していると思います。
プロ野球をはじめとしたスポーツ中継を観たい時、今は地上波のみならずBS・CS放送やインターネット配信まで、様々なメディアで鮮明な映像を観ることができます。
少しでも審判の怪しげな判定があろうものなら、すぐさま様々な角度から撮影されたスロー映像が流れます。まるで人のミスを粗探しし晒そうとしているかのように…。
さらにそれに輪をかけるのが、世の中の情報化です。
今は大手メディアのみならず、一般人誰もが全世界に向けて様々な情報を発信できるようになり、情報が広がりやすくました。
そのことが悪いように働いてしまっていると思います。審判に対してネガティブな感情を持っている多くの人が、「ミスばっかり、レベルが低い」という見方をしてしまって、根拠となるような映像や画像を用いてそれを拡散しようとしているのだろうと思います。
今や審判員を敵視するようなファンも少なくありません。
このことが悪循環を起こしていて、審判に目を向けそれを志そうとする人が減ってしまい、現場ではそれを補うためにベテラン審判員たちの「経験」に頼るしかなくなっているのです。
そして最も残念であるのが、審判に対してさほどの知識を持していない人が、誤った知識の元審判を批判していることがある、という点です。
昨年、あるプロ野球中継に解説として出演されていた某元選手が、コントロールに苦しむ投手と球審の立ち位置を見て、
「あんなにインコースに寄って見ているから、アウトコースの投球が全部ボールに見えちゃうのではないか。もっと真ん中から左右平等に見るべきだ」という趣旨の発言をされていたそうです。
(# ゚Д゚)見事なまでの無知晒しでした。ただ、それを彼のような名のある解説者がしてしまうと、ファンは「あぁ、そうなんだね」と思ってしまうのです。こうして誤った情報と審判への不信感が広がってしまいます。
この現状を打開するには、我々審判サイドが情報化を利用し、ベールに包まれてしまっている審判の世界を発信していくことが必要であると思います。
…っと、今日も長くなってしまいました(笑)。文字を打っていると止まらなくなっちゃいますね。
次回もまた別に視点で投稿します。
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昨日は約1か月ぶりにグラウンドに立つことができました!
いや~野球場の空気って最高ですね!(笑)
さて、今回は審判の現状について考えてみたいと思います。
僕自身がアマチュアの審判なので、アマチュアにおける現状です。
だいぶ前のことですが、こんな記事を拝見いたしました。
高校野球の存続脅かす「審判」という時限爆弾
(東洋経済ONLINE)
近い将来に開催危機も?高校野球審判が深刻な人手不足
(exciteニュース)
岐阜)球児支える審判 なり手不足で進む高齢化
(朝日新聞デジタル)
上記はいずれも、高校野球の審判員不足に関する記事です。
記載の通り、今若手の不足による審判の高齢化が問題になっています。
実際僕の周りも年上ばかり。70歳、いや80歳になっても現役で続けてらっしゃる方も少なくありません。
またインターネットで「審判員募集」と検索すると、多くの野球連盟・団体の記事がヒットします。まるでアルバイトの求人情報なみです。
僕が思うに、これは野球人気の上昇と映像技術の向上が大きく関係していると思います。
プロ野球をはじめとしたスポーツ中継を観たい時、今は地上波のみならずBS・CS放送やインターネット配信まで、様々なメディアで鮮明な映像を観ることができます。
少しでも審判の怪しげな判定があろうものなら、すぐさま様々な角度から撮影されたスロー映像が流れます。まるで人のミスを粗探しし晒そうとしているかのように…。
さらにそれに輪をかけるのが、世の中の情報化です。
今は大手メディアのみならず、一般人誰もが全世界に向けて様々な情報を発信できるようになり、情報が広がりやすくました。
そのことが悪いように働いてしまっていると思います。審判に対してネガティブな感情を持っている多くの人が、「ミスばっかり、レベルが低い」という見方をしてしまって、根拠となるような映像や画像を用いてそれを拡散しようとしているのだろうと思います。
今や審判員を敵視するようなファンも少なくありません。
このことが悪循環を起こしていて、審判に目を向けそれを志そうとする人が減ってしまい、現場ではそれを補うためにベテラン審判員たちの「経験」に頼るしかなくなっているのです。
そして最も残念であるのが、審判に対してさほどの知識を持していない人が、誤った知識の元審判を批判していることがある、という点です。
昨年、あるプロ野球中継に解説として出演されていた某元選手が、コントロールに苦しむ投手と球審の立ち位置を見て、
「あんなにインコースに寄って見ているから、アウトコースの投球が全部ボールに見えちゃうのではないか。もっと真ん中から左右平等に見るべきだ」という趣旨の発言をされていたそうです。
(# ゚Д゚)見事なまでの無知晒しでした。ただ、それを彼のような名のある解説者がしてしまうと、ファンは「あぁ、そうなんだね」と思ってしまうのです。こうして誤った情報と審判への不信感が広がってしまいます。
この現状を打開するには、我々審判サイドが情報化を利用し、ベールに包まれてしまっている審判の世界を発信していくことが必要であると思います。
…っと、今日も長くなってしまいました(笑)。文字を打っていると止まらなくなっちゃいますね。
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