上手なボールボーイ・ボールガールを育成したい(指導してほしい)

こんにちは、メルマウです。

今回は、先日映像を観て球審の反省会をしていた時に思い出したことを記していきたいと思います。


その前に、以前プロ野球イースタンリーグの試合を観戦(本当は日雇いバイト)に行ったときに見た光景の話です。プロ野球では毎試合ボールボーイやボールガールがいますが、その試合ではお手伝いにきていた中学生くらいの野球少年がボールボーイを務めていました。

あるタイミングで、球審がボールボーイにボールを持ってくるようお願いしました。すると、次の「ストライク」コール後のタイミングでボールボーイが飛び出していってしまい、彼は小さなグラブで5球くらいボールを抱え込みながら球審に近づいていきました。
それが見えていないホーム付近の3人以外は固まってしまい、最終的に一塁塁審(その試合は3人制)が「タイム」をかけて事なきをえました。
ただ、それにより試合が一時止まってしまってのは事実です。

…という光景を目にして以降、ボールボーイが動くタイミングについては特に気を付けています。

アマチュア野球では、大きな大会や高いカテゴリー以外はベンチにいるチームの人がボールを拾い、持ってきてくれることが多いですね。

そういえば、自分も学童野球や中学生の頃までは打者の途中でも投球の間であればいつでもベンチを飛び出していってしまっていたな、と思います。

高校時代の頃に、顧問に「バッターの途中に行くな」と言われて(記憶があり)、その時からは打者と打者の間に行くようにしていましたが、大学になってからはもっとシビアに、「インプレー中は行かない方がいい」ということを学びました。

つまりは、「ボールボーイの上手な務め方」を教えてくれる指導者がいなかったわけです(人のせい(笑))。

ただ実際、教育の側面があるカテゴリーではそういった面も指導してあげる必要があるのではないかと思います。

と、そんなことを考えて、今年の初頭にあった中学生の大会で球審を務めているときに、打者の途中で飛び出してきたボールボーイをノールック(気配を察して!?)で制止して追い払っているシーンが映像にばっちり写っていました。(^^;
しかもその後、打者が出塁したタイミングでその子に「ボールちょうだい」と声をかけるもののてんぱってしまったのか出てきてくれず、結局そのまま次の打者が始まってしまい、最終的に次の打者のタイミングでようやく「バッターが変わるタイミングでお願いね」と伝えることができました。

草野球の審判をやるときは、そんな細かいこと言ってもなぁ、と特に咎めることはしていません。

インプレー中にボールを渡しに来られてしまうと、いざその瞬間にプレイが起きてしまったときに対処が遅れたり、投球間ですとピッチャーが投げるボールやバッターがファウルを打って飛ぶボールが当たったりしてすごく危険です。
もし受け取り損ねてボールを落としてしまい、今使用中の本来のボールと混同するようなことが起きたら最悪です。
特にランナーがいるときなどは注意しなくてはいけません。

プロ野球の中継映像でボールボーイ・ボールガールと球審がボールの受け渡しをしているシーンがあまり写らないのは、お仕事としてそのあたりの指導やマニュアルがきちんとしているからでしょう。必ずファウルが飛んだ時やタイムがかかった時、またイニング間に(つまりはカメラがその方向に向かないタイミングで)渡すよう徹底されています。

自分は高校野球の運営や審判には関わっていませんが、公式戦でボールボーイを務めてもらう選手(ベンチ外)にはそのあたりの指導をされていると聞きます。
すごく大事なことだと思います。

ただ観戦しているだけでは決して気づくことのない、些細な心遣いができる野球人を育てていきたいですね。

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コメント

  1. 小中学生の球審では予備ボールがそもそも少ないので、どんどんボールボーイからボールを貰わなくてはいけないので基本ボールデッドになるまで待つという習慣はありませんね。
    プロの試合では両腰にボールを持っていますので独立リーグあたりで子供にボールボーイやってもらう時には、「合図したら次のファールの時などに指の本数分持ってきて」等事前に説明しています。

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