プレイバック審判日誌:盛大に規則適用ミスをやらかした試合【指名打者のルール】

こんにちは、メルマウです。

今日は暑いですねー。ι(´Д`υ)アツィー
前回書いたように、今年も猛暑なのでしょうか…。

暑い中野球をやるなら頑張れますが、ずっと家にいると鬱陶しいだけですね。

さて、前回に引き続き「プレイバック審判日誌」を書いていきます。


〇プロではあるのに、アマチュアには不人気なルール
プロ野球パ・リーグでは採用されていて、セ・リーグや多くのアマチュアではあまり採用されていないルールといえば何でしょう。

そう、「指名打者(DH)」です。

初めて指名打者が採用されている試合で球審を務めた時、やってしまったのです…。

指名打者のルールは規則5.11にまとめられていますが、簡単に書くと、
ピッチャーに代わって打つバッターを決める。(a)(1)
・最初に決められた指名打者は、相手の先発ピッチャーに対して最低1回は打席に立たないといけない(先に先発ピッチャーが交代した場合を除く)。(a)(2)
・指名打者を決めなくてもいいが、必ず試合前には決めないとその試合では使えない(a)(3)
・指名打者の打順は固定で、動かせない(a)(7)

といったものです。
何ら難しいことはないようにも思えますが、なんせ9人vs9人が原則であるはずの野球に、10人目のプレイヤーが加わるのです。
難しいのは、指名打者と選手交代が織り交ざったときです。。。


〇レベル別指名打者の選手交代ルール:レベル1
指名打者に直接選手交代がある場合は、まだ簡単です。

指名打者に代打→以降そのバッターが指名打者(a)(4)
指名打者が出塁、代走→以降そのランナーが指名打者(a)(6)


〇レベル別指名打者の選手交代ルール:レベル2
これ以降は指名打者が消滅することになります。

打席に立っていなかった投手が打席に入る場合→指名打者の打順に入る指名打者は退く。(a)(10)

もしくは逆に、

指名打者投手になる指名打者の打順に入る(a)(9)


〇レベル別指名打者の選手交代ルール:レベル3
投手が交代する場合。

・野手が投手になる2パターン
シート変更だけ→元ピッチャーの野手は指名打者の打順に入る
新しい選手が野手になる(ピッチャーが退く)新しい野手が指名打者の打順に入る(a)(14)

新しい選手がピッチャーになり、元ピッチャーが野手になる→新しい選手のピッチャーは指名打者の打順に入る。野手になった元投手は野手の打順に入る(a)(8)

僕がやってしまったのはこれです。ピッチャーが変わって元ピッチャーが守備についているのに、指名打者を退かせずそのまま打席に立たせてしまいました…。

[例]
1番・ショート・A
2番・セカンド・B
3番・指名打者C
ピッチャー:D
1番・ショートD
2番・セカンド・B
3番・ピッチャー・E


〇レベル別指名打者の選手交代ルール:レベル4
指名打者が守備に付く場合。

指名打者が守備に付く→その後も指名打者であった時の打順で打席に立つ。その場合投手は、退いた野手の打順に入る(a)(5),(12)

[例]
1番・ショート・A
2番・セカンド・B
3番・指名打者C
指名打者Cがショートに付く
1番・ピッチャーD
2番・セカンド・B
3番・ショートC
※Aは退いて、ピッチャーはAの打順であった1番に入る。
※2人以上交代する場合は、監督が打順を指定する。


〇改めて、規則を理解しないといけない
自分自身、指名打者と交代が絡み合ったという経験が初めてであったのと、本来退くべき指名打者が何の違和感もなく打席に入ってきたので、メンバー表を持っていたのにもかかわらず確認しませんでした。

またそこの球場はスコアボードが点数のみで選手名が出ず、今の打撃順を確認し直そうともしませんでした。
結果、こうなってしまったのです。

今ごろ言い訳をしても仕方がないので何ともできませんが、やはり規則の理解が足りなかったと反省です。。。




読了後ポチっとお願いします!☞ にほんブログ村 野球ブログ 野球審判へ

コメント

このブログの人気の投稿

野球人の3割しか知らない:審判のジェスチャー[迷ったら審判を見よ!]

野球人の3割しか知らない:ハーフスイングの判定

規則4.03(e)適用!しかし…?

現役審判員が審判について考えてみた:役割編

結局のところ今年はどんなルール改正が行われたのか【2020年度野球規則改正】※5/2一部訂正